東海大相模 vs 明豊 決勝戦 センバツ2021
センバツ2021 決勝戦 東海大相模 vs 明豊 試合のみどころ・結果を特集する。
◆4月1日(木) 決勝戦 [第11日目]
12:30 明豊 2-3x 東海大相模 [見所]
明豊・・・|100|100|000|=2
東海大相模|100|010|001|=3x
東海大相模が3x-2(9回サヨナラ)で明豊に勝利し、優勝。優勝は10年ぶり3回目。決勝がサヨナラとなったのは2016年に智辯学園が延長11回の末に2-1で高松商業を破って以来、5年ぶり13度目。
試合は、初回に両チームが1点ずつを取り合う展開に。1回表、明豊は4番・黒木日向(2年)のタイムリーで1点を先制。東海大相模は、すかさずスクイズで同点に追いつく。明豊は4回表、2番・阿南心雄(2年)の犠牲フライで1点を勝ち越す。しかし東海大相模は、5回裏に2番手でマウンドにあがった9番・求航太郎(1年)のタイムリーで同点とする。試合は9回裏、東海大相模が1死満塁のチャンスを作ると、3番・小島大河(2年)がサヨナラ打を放ち、3x-2で勝利した。
東海大相模は、石川永稀(2年)・求航太郎(1年)が継投。6回裏の2死1・2塁のピンチからエース石田隼都(2年)が救援。石田は大会を通じて無失点を記録。一方の明豊は背番号10の太田虎次朗(2年)が7回2失点の好投。エース京本眞(2年)は9回裏にピンチを招き、サヨナラ打を浴びた。
試合のみどころ
東海大相模は、2011年以来3度目の優勝に王手をかける。一方の明豊は、2年前のベスト4を超えて春夏通じて初の決勝。大分県勢としても、春では1967年に優勝した津久見以来54年ぶり2度目。
どちらも先制点を奪い、主導権を握りたい。東海大相模は走塁を含めたアグレッシブ野球をこれまで発揮しており、先取点を奪ってエース石田隼都(2年)をのせていきたい。一方の明豊は、ここまで日替わりヒーローが誕生。川崎監督の選手起用にも注目。まず先制点を奪い、3投手の継投で逃げ切りたい。
東海大相模のエース石田隼都(2年)は福岡大大濠戦(3安打・14奪三振)と天理戦(3安打・15奪三振)で2戦連続完封。「1週間500球」の球数制限まで192球と余裕もある。胃腸炎で入院した主将の大塚瑠晏(2年)が不在のなか、チームが結束して隙のない野球を見せている。
明豊は、背番号1・京本眞(2年)、背番号10・太田虎次朗(2年)、背番号11・財原光優(2年)の”3本の矢”の継投が軸。これまでの4試合で無失策の堅守からリズムを作る。攻撃は黒木日向(2年)や米田友(2年)らが勝負強い。
東海大相模 vs 明豊 決勝戦 センバツ2021
◆4月1日(木) 決勝戦 [第11日目]
12:30 明豊 2-3x 東海大相模 [見所]
明豊・・・|100|100|000|=2
東海大相模|100|010|001|=3x
【東海大相模のこれまでの戦歴】
・準決勝 東海大相模 2-0 天理 [見所]
・準々決勝 東海大相模 8-0 福岡大大濠 [見所]
・2回戦 東海大相模 1-0 鳥取城北 [見所]
・1回戦 東海大相模 3-1 東海大甲府(延長11回) [見所]
【明豊のこれまでの戦歴】
・準決勝 明豊 5-4 中京大中京 [見所]
・準々決勝 明豊 6-4 智辯学園 [見所]
・2回戦 明豊 2-1 市立和歌山 [見所]
・1回戦 明豊 10x-9 東播磨(延長11回)[見所]
東海大相模 これまでの試合結果
3月31日(水) 準決勝 [第10日目]
11:00 東海大相模 2-0 天理 [見所]
東海大相模|100|000|001|=2
天理・・・|000|000|000|=0
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東海大相模が2-0で天理に勝利し、決勝進出。エース石田隼都(2年)が、天理打線をヒット3本・死四球0で完封。奪った三振は15つと、圧巻のピッチングを見せた。チームは1回表、2番・綛田小瑛(2年)が単打の当たりも、セカンドへ一気に進塁。4番・柴田疾(2年)がヒットで返し1点。最終回にも相手バッテリーの悪送球で1点を奪った。一方の天理は、エース達孝太(2年)は登板せず。先発した背番号17の左腕・仲川一平(2年)が8回を7安打1失点と好投するも、打線が押さえ込まれた。
3月29日(月) 準々決勝 [第9日目]
11:10 東海大相模 8-0 福岡大大濠 [見所]
東海大相模|241|000|010|=8
福岡大大濠|000|000|000|=0
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東海大相模が8-0で福岡大大濠に勝利。エース石田隼都(2年)が先発し、被安打3・四球1・奪三振14で完封(116球)。初回に3番・小島大河(2年)と5番・百瀬和真(1年)のタイムリーで2点を先制すると、2回表には1番・門馬功(2年=門馬監督の息子)の2ラン本塁打など、序盤から試合の主導権を握った。一方の福岡大大濠は、プチトルネード投法の馬場拓海(1年)が先発し、1回1/3を投げて4失点。その後、エース毛利海大(2年)に継投するも4失点。中盤以降は相手打線を抑え込むも、打線がヒット3本と沈黙した。
3月26日(金) 2回戦 [第7日目]
09:00 東海大相模 1-0 鳥取城北 [見所]
東海大相模|010|000|000|=1
鳥取城北・|000|000|000|=0
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東海大相模が鳥取城北に1-0で勝利し、準々決勝進出。背番号10の求航太郎(1年)が先発し、4回2安打と好投(55球)。5回からはエース石田隼都(2年)が投げ、相手に得点を与えなかった。攻撃は、2回表に失策で出た走者を6番・佐藤優真(2年)がヒットで返し1点。最後までこの1点を守り抜いた。一方の鳥取城北は、沖縄出身の背番号10・山内龍亜(2年)の好投が光った。9回表打者1人に四球を出した場面で交代したが、強力打線をわずかヒット4本に抑えた。9回裏に1死3塁のチャンスを作るも、あと一本が出ず敗れた。
3月20日(土) 1回戦 [第2日目]
14:20 東海大相模 3-1 東海大甲府(延長11回) [見所]
東海大相|000|000|100|020=3
東海大甲|000|000|010|000=1
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東海大相模が東海大甲府に延長11回の末、3-1で勝利。秋季関東大会・準々決勝でのサヨナラ負けのリベンジを果たした。東海大相模は、直前の最終メンバー変更でベンチ入りした背番号18・石川永稀(2年)が好投。8回104球を投げ、被安打6の1失点と試合を作った。さらに、9回からはエース左腕・石田隼都(2年)が、気迫あふれる投球で相手打線を抑えた。延長11回表には、キャプテンの大塚瑠晏(2年)が勝ち越しとなるタイムリー2塁打、さらに4番・柴田疾(2年)のタイムリーで合計2点を挙げ、3-1と勝負を決めた。一方の東海大甲府は、エース左腕・若山恵斗(2年)が延長11回を1人で投げ抜き、計123球の熱投。気合十分で、甲子園球場全体の視線を集めた。バックも再三の好守備で盛り立てた。8回裏には、関東大会の東海大相模戦でサヨナラ打を放った久井竣也(2年)が1-1とする同点打を放つなど、勝負強さをみせた。
明豊 これまでの試合結果
3月31日(水) 準決勝 [第10日目]
13:40 明豊 5-4 中京大中京 [見所]
明豊・・・|000|500|000|=5
中京大中京|000|012|001|=4
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明豊が中京大中京に5-4で勝利し、春夏通じて初の決勝進出。4回表、7番・塘原俊平(2年)の犠牲フライで先制すると、太田虎次朗(2年)のタイムリーで1点、9番・簑原英明(2年)の2塁打で2点を追加。さらに1番の阿南心雄(2年)のタイムリーで1点を奪い、大量5点を奪った。投げては、先発の背番号10・太田虎次朗(2年)が5回2/3を投げて、3失点も好投。残るイニングを背番号1・京本眞(2年)が粘る相手打線を抑え込んだ。4試合連続無失策と堅守も光った。一方の中京大中京は、先発の柴田青(2年)が3回2/3を投げて5失点。その後は、1週間500球の球数制限でこの試合は「121球」が上限となっていたエース畔柳亨丞(2年)へ継投。7回からは背番号17・大江嶺(1年)が投げた。攻撃は、今大会チームトップ打点の加藤優翔(2年)が6回裏に2点タイムリーを放ち、2点差。9回裏は、無死1・3塁のチャンスを作るも1点止まりだった。
3月29日(月) 準々決勝 [第9日目]
13:50 明豊 6-4 智辯学園 [見所]
明豊・・|102|020|010|=6
智辯学園|000|012|010|=4
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明豊が6-4で智辯学園に勝利。初回、明豊は1番・幸修也(2年)の先頭打者ホームランで1点を先制。3回には2番・阿南心雄(2年)と4番の黒木日向(2年)のタイムリーで2点を追加。さらに5回には4番の黒木日向(2年)が2点タイムリーを放ち、5-0と序盤で主導権を握った。一方の智辯学園は、6回裏に押出四球と内野ゴロで2点を奪い、5-3。さらに2死満塁とし長打が出れば一打逆転の場面。ここで、4番・山下陽輔(2年)の放ったレフトオーバーの打球を明豊・阿南心雄(2年)がスーパーキャッチし、得点を許さなかった。明豊は、背番号1・京本眞(2年)、背番号10・太田虎次朗(2年)、背番号11・財原光優(2年)が3回ずつを継投し、粘る相手打線を押さえ込んだ。智辯学園は、背番号1・西村王雅(2年)が先発し5失点。6回からは背番号10・小畠一心(2年)に継投。攻撃は16残塁を記録し、あと一本が出ずに敗れた。
3月26日(金) 2回戦 [第7日目]
14:20 明豊 2-1 市立和歌山 [見所]
明豊・・・|000|100|100|=2
市立和歌山|000|001|000|=1
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明豊が市立和歌山との投手戦を2-1で勝利。背番号10の太田虎次朗(2年)が6回1/3(90球)を投げて、被安打4・四球3・奪三振7・失点1と好投。その後、背番号11の財原光優(2年)が2回2/3(40球)を、ノーヒットに抑えて試合を締めた。秋は失策1、この2試合は失策0と堅守も光った。攻撃では、この日は3番を任された米田友(2年)のソロ本塁打で先制。追いつかれた直後の7回表には、代打・竹下聖人(1年)が勝ち越し打を放ち、少ないチャンスを確実にものにした。一方の市立和歌山は、先発の米田天翼(1年)が一発を浴びるも4回投げて被安打4と好投。6回裏には、捕手・松川虎生(2年)の2塁打で同点に追いついた。しかし、エース小園健太(2年)は、チームが追いついた直後に1失点を喫し、これが決勝点。小園は5回を投げて、被安打3・四球2・奪三振5だった。
3月22日(月) 1回戦 [第3日目]
14:20 東播磨 9-10x 明豊(延長11回)[見所]
東播磨|301|001|301|00=9
明豊・|302|004|000|01=10x
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明豊が21世紀枠の東播磨に延長11回の末、10x-9のサヨナラ勝利。試合は、両チームが持ち味をぶつけ合う大熱戦に。初回に東播磨が足で揺さぶり3点を先制すると、すぐさま明豊が3点を奪い同点。その後も、東播磨が得点すると明豊が追いつくという展開が続いた。明豊が1点をリードして迎えた9回表、東播磨は1死3塁とすると、エース鈴木悠仁(2年)が3塁ゴロを放ち、スタートを切っていた走者が生還し同点に。延長11回裏、明豊はノーアウト満塁のチャンスを作ると、東播磨のバッテリーミスで1点を挙げて、10x-9のサヨナラ。両チーム合計5投手が登板し、計21個の死四球を与える展開に。東播磨が走者を出すと、果敢に明豊バッテリーを揺さぶり、攻め続けた。勝った明豊は、3番の黒木日向(2年)が3打点、4番の米田友(2年)が3打点と活躍。敗れた東播磨は、持ち前の”機動力”で明豊を揺さぶり、3塁側アルプスと甲子園の声援を力に”ヒガハリ野球”を存分に発揮した。
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