盛岡三・西舘洸希は筑波大学に合格
岩手県の高校生でただ一人プロ志望届を提出した盛岡三・西舘洸希は、一般入試で筑波大体育専門学群に合格した。
1日12時間にもおよぶ猛勉強を続けた結果、センター試験で8割近い得点をマーク。2次試験は140人の定員に約500人が受験、倍率3.5倍の狭き門を突破。
最後の夏は初戦で怪物・佐々木朗希(当時2年)擁する大船渡に敗れた。
最速144キロ!花巻東の西舘勇陽の兄
岩手大会で、兄弟対決が注目を集めている。盛岡三の186センチの長身エース右腕、西舘洸希(3年)は、最速144キロのストレートを持つ注目投手だ。実は、この西舘の弟は、今春のセンバツに出場した花巻東の西舘勇陽(2年)である。
花巻東の西舘勇陽(弟)はドラフト注目投手
花巻東の西舘は、名門・花巻東で1年生の夏からベンチ入りを果たしている。1年夏からベンチ入りしたのは、あの西武・菊池雄星と、日本ハム・大谷翔平以来である。
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兄・西舘洸希は、打倒私立!夏の甲子園目指す
冬の間の投球フォーム固めが実った。昨夏の甲子園優勝校、花咲徳栄(埼玉)の投球指導のDVDを見て得たヒントを即実行した。「体をムチのようにしならせる。右肩甲骨が捕手に完全に見えるようにして、リリースも右目の前で離すようにフォームを何度も確認した」。従来は高めしか球速が出なかったが、今春は「低めにも伸びのある球が行くようになった」。直球の平均球速が130キロ後半から140キロ台に乗り、投球が安定した。
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1994年以来の公立高校の甲子園目指す
弟の勇陽はセンバツに出場し、マウンドにも上がった。兄は「刺激にはなったけど、弟とは連絡を取ってもいないし、意識もしない」と言い放つ。あくまで打倒私立からの夏優勝しか考えていない。「公立が甲子園に出ると、岩手も活気づく。自分たちは例年より力もあるし、経験もある」。94年の盛岡四を最後に、夏の代表は私立勢に独占されている。夏に優勝するためにも、春から暴れてみせる。