大崎 vs 福岡大大濠 センバツ2021
センバツ2021「大崎 vs 福岡大大濠」の試合の見どころ・結果を特集する。
◆3月22日(月) 1回戦 [第3日目]
11:40 福岡大大濠 2-1 大崎 [見所]
福大大濠|020|000|000|=2
大崎・・|000|000|100|=1
✍️試合結果コメント
秋季九州大会・決勝との同一カードは、福岡大大濠が2-1で大崎に勝利。福岡大大濠の左腕エース・毛利海大が4安打1失点で完投(合計143球)。奪三振は10個と、その持ち味を発揮した。2回表に、8番・松尾光氣のタイムリーで奪った2点を最後まで守り抜き、九州大会のリベンジを果たした。一方の大崎は、初の甲子園。独自大会優勝も甲子園にたどり着けなかった3年生、日常生活を支援する島民の期待を背負い、挑んだ。エース坂本安司は、9回を1人で投げ、被安打6と力投。バックも再三の好守備で支えるも、攻撃面であと一本が出ず、敗れた。
試合のみどころ
秋季九州大会の決勝と同一カードに。九州大会では、大崎が5-1で福岡大大濠を下し、優勝。両チームともに好投手を擁し、ロースコアの接戦が予想される。
大崎の坂本安司(2年)は8試合59回を投げて防御率1.53、一方の福岡大大濠の毛利海大(2年)は8試合49回を投げて防御率1.47と、両エースともに抜群の安定感がある。なお、九州大会の決勝では、福岡大大濠の毛利海大(2年)は、連投から登板せず敗戦。手の内を知り尽くす両チームが、今度はベストメンバーで再戦する。
◆主なポイント(注目選手など)
・大崎は、エース坂本安司(2年・あんじ)に加えて、福岡大大濠戦を4安打1失点で完投した左腕・勝本晴彦(1年)も控える。また、捕手・4番の調祐李(2年・しらべゆうり)は、秋季大会で本塁打2本を記録するなど攻撃のキーマンだ。
・福大大濠は、高い奪三振力を持つ毛利海大(2年)に加えて、プチトルネード投法の馬場拓海(1年)も控える。攻撃では、川上陸斗(2年)・松尾光氣(2年)・福澤雄太(1年)が本塁打を記録するなど、各人10打点以上を叩き出すチームの得点源だ。
大崎のチーム成績・特徴
◆大崎(長崎)(ベンチ入りメンバー)
離島から初の甲子園、旋風を巻き起こす。秋は、打率.312(23位)、平均得点6.7点(19位)、防御率2.05点(17位)、平均失点2.0点(11位)、平均盗塁数2.6個(7位)、平均失策0.4個(2位)を記録。スポーツ6紙は全てB評価。19年秋・20年夏・20年秋の長崎王者、20年秋の九州王者。エース坂本安司(あんじ・2年)は、8試合59回を投げて防御率1.53と抜群の安定感がある。福大大濠戦で4安打1失点で完投した左腕・勝本晴彦(1年)も控える。坂本と同じ日野中学出身で捕手・4番の調祐李(2年)は本塁打2本を記録するなど攻撃の柱。また、同じ日野中学で1学年下の田栗慶太郎(1年)は、U12・U15日本代表に選出された経験のある野手。このほか、乙内翔太(2年)は明豊戦で延長10回裏に同点打、12回裏にサヨナラ打を放つなど勝負強い。県立大崎高校は、少子高齢化が進む島で唯一の高校。17年、部員5人の野球部は存続の危機にあった。そこに清峰・佐世保実業を甲子園に導いた清水監督が18年4月に就任。時を同じくして、今春卒業する3年生(1期生)が入部。寮に差し入れをする島民、練習を観に来る島民も多く、島ぐるみのサポートが広がった。3年生は、19年秋季長崎大会で優勝するなど躍進。そして、最後の夏となった20年夏の長崎独自大会では優勝。しかし新型コロナ感染拡大の影響で、甲子園出場の夢は叶わなかった。その後、3年生のサポートを受けた現1・2年生が、秋季長崎大会と九州大会で優勝、初の甲子園をつかみ取った。21年1月29日、選抜出場が正式に決まると「大崎高校の甲子園出場が決まりました。応援よろしくお願いします。」と島内放送が流れた。甲子園を夢見た3年生とサポートする島民と「島一丸の全員野球」を聖地で魅せる。
【回数】初出場(夏の甲子園=0回)
【成績】長崎大会=優勝、九州大会=優勝
【勝敗】9戦9勝0敗
【評価】A=0、B=6、C=0(スポーツ紙6紙)
【打率】 .312 / 23位 (.332)
【防御率】2.05 / 17位 (2.19)
【失点数】18点 / 12位 (22.3点)
→平均 2点 / 11位 (2.4点)
【得点数】60点 / 19位 (67.4点)
→平均 6.7点 / 19位 (7.3点)
【本塁打】4本 / 9位 (3.5本)
→平均 0.4本 / 12位 (0.4本)
【盗塁数】23個 / 9位 (15.9個)
→平均 2.6個 / 7位 (2個)
【失策数】4個 / 3位 (7.2個)
→平均 0.4個 / 2位 (0.8個)
【部員数】29人(0人) (32位)
【生徒数】113人 (32位)
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※→平均=1試合あたりの平均値
※ (カッコ内)=全32出場校の平均値
※部員数( )=マネ数(内訳)
福岡大大濠のチーム成績・特徴
◆福岡大大濠(ベンチ入りメンバー)
九州の奪三振王・エース毛利海大(2年)は、大会屈指のサウスポーだ。秋は8試合49回を投げて、防御率1.47。球速以上に感じさせる伸びのあるストレートが魅力で、投球回数を大きく上回る63奪三振を記録した。また、プチトルネード投法の1年生右腕・馬場拓海も力がある。福岡大会の決勝・九州国際大付戦は3失点で完投、九州大会・宮崎商業戦は8回1死まで無安打ピッチングで、1安打完封。一方の攻撃面では、川上陸斗(2年)・松尾光氣(2年)・福澤雄太(1年)がいずれも本塁打を記録し、各人10打点以上を叩き出した。チーム成績は、打率.335(14位)、平均得点8.3点(8位)、平均本塁打0.5本(10位)、防御率.1.94(14位)、平均失点2.3点(16位)を記録し、投打に総合力が高い。スポーツ6紙の評価は全てB。秋はレギュラー9人のうち1年生が5人を占めた。さらに成長した姿を聖地で発揮し、上位進出を狙う。
【回数】4年ぶり5回目(夏の甲子園=3回)
【成績】福岡大会=優勝、九州大会=準優勝
【勝敗】11戦10勝1敗
【評価】A=0、B=6、C=0(スポーツ紙6紙)
【打率】 .335 / 14位 (.332)
【防御率】1.94 / 14位 (2.19)
【失点数】25点 / 21位 (22.3点)
→平均 2.3点 / 16位 (2.4点)
【得点数】91点 / 4位 (67.4点)
→平均 8.3点 / 8位 (7.3点)
【本塁打】5本 / 7位 (3.5本)
→平均 0.5本 / 10位 (0.4本)
【盗塁数】15個 / 18位 (15.9個)
→平均 1.4個 / 22位 (2個)
【失策数】10個 / 25位 (7.2個)
→平均 0.9個 / 23位 (0.8個)
【部員数】43人(0人) (19位)
【生徒数】1860人 (3位)
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※→平均=1試合あたりの平均値
※ (カッコ内)=全32出場校の平均値
※部員数( )=マネ数(内訳)