【注目進路】北海高校の多間隼介が桜美林大に進学へ!(左腕)
今夏3年連続の甲子園出場を果たした北海の左腕エース、多間隼介投手が桜美林大に合格。北海道日刊スポーツが報じた。
北海のダブルエースとして切磋琢磨した阪口皓亮投手の横浜DeNAベイスターズ・ドラフト3位指名を目の当たりにして「プロへの思いを強くした」という。
【スポンサード リンク】
北海・多間「まさかスタンドまで運ばれるとは」…昨年準Vもどん底からの再出発
2017年8月13日6時0分
スポーツ報知
◆第99回全国高等学校野球選手権大会第5日 ▽2回戦 神戸国際大付5―4北海(12日・甲子園)
昨夏準優勝の南北海道代表・北海が2回戦で神戸国際大付(兵庫)と対戦し、4―5で敗れた。2点リードの7回に、エース左腕・多間隼介(3年)が神戸国際大付の谷口嘉紀中堅手(2年)に2打席連発となる右越え3ランを浴びた。昨夏準Vメンバー7人を擁しながら、昨秋、今春と地区予選で敗退。どん底からはい上がって同校戦後初の3年連続出場を決めたが、昨年に続く勝利とはならなかった。
夏空に白球が舞った瞬間、「入るな!」と祈るように打球を見つめた。2点リードの7回1死一、三塁。北海のエース左腕・多間が投じたアウトコースいっぱいの136キロ直球が、谷口にはじき返され、満員の右翼スタンドに吸い込まれた。6回に続く2打席連続弾は逆転3ラン。「追い込んでいたので、ボールでもいいと思って投げました。まさかスタンドまで運ばれるとは」。背番号1は思わず両ひざに手をついた。
【スポンサード リンク】
2回に井上雄喜左翼手(3年)の中前先制打、7回には川村友斗一塁手の遊撃適時内野安打で2度のリードを奪ったが、まさかの連弾で敗戦。平川敦監督(46)も「あのホームラン2本が大きかった。相手が上でした」と脱帽するしかなかった。
スタメンには昨夏の準優勝メンバーが6人並び、地方大会をチーム打率3割7分6厘の高打率で勝ち上がってきたが、決して順風満帆ではなかった。昨夏は大西健斗(現慶大1年)を擁し準優勝。8月下旬まで甲子園に残ったことで、地区大会までの調整期間が短かった。昨秋、今春と2季連続で地区予選敗退。「先輩に連れて行ってもらったのに、俺たちは強いっていう慢心があった」と佐藤主将は振り返る。
今夏の大会前、平川監督は正捕手の佐藤に背番号12、多間には背番号9を与えるなど、主力の背番号をシャッフルした。ナインは「このままでは勝てない」という監督からの無言のメッセージとして受け取り奮起。筋力トレーニングに取り組む選手が増え、1年で体つきが見違えるほど力強くなった。
2安打を放った鈴木大和中堅手(3年)はベンチプレスで80キロが最高だったが、「今では100キロ以上を持ち上げられるまでになり打球に力強さが増した」。スタンドから観戦した昨夏準優勝時の遊撃手・小野雄哉さん(現桜美林大1年)も「大きく、たくましくなった」と後輩を頼もしそうに見つめた。
【スポンサード リンク】
昨夏の準優勝を超えるという夢は破れたが、多間は「この悔しさを忘れずに、次の野球人生に生かしていきたい」と涙を浮かべながら前を向いた。佐藤主将も「4年連続出場というプレッシャーはあると思うが、後輩にはまた帰ってきてほしい」。北海ナインが涙を拭って甲子園を後にした。