具志川商業 vs 福岡大大濠 センバツ2021
センバツ2021 具志川商業 vs 福岡大大濠 試合の見どころ・結果を特集する。
◆3月26日(金) 2回戦
11:40 福岡大大濠 8-4 具志川商業(延長11回) [見所]
福岡大大濠|110|101|000|04=8
具志川商業|102|001|000|00=4
✍️試合結果コメント
福岡大大濠が具志川商業との延長11回に及ぶシーソーゲームを8-4で制した。点を取り合う接戦は、延長11回表に8番・松尾光気(2年)のソロ本塁打で勝ち越すと、その後もヒット3本で3点を追加し、一挙4得点を奪い試合を決めた。エース毛利海大(2年)が粘り強い投球で、9回2/3(135球)を被安打9・四死球4・奪三振8の4失点と力投。その後、プチトルネード投法の馬場拓海(1年)が試合を締めた。
一方、21世紀枠の具志川商業は、先制されるも新川俊介(2年)のソロホームランで同点。その後も、持ち味の機動力を発揮し、一歩も引かないを攻撃を展開した。内外野の堅守も光り、甲子園を沸かせた。
試合のみどころ
秋季九州大会・準々決勝と同一カードとなった。九州大会では福岡大大濠が、3-0で具志川商業に勝利。その試合では、毛利海大(2年)が9奪三振を奪う好投で完封している。
ともにセンバツ1回戦では、チームの持ち味を発揮し、接戦が予想される。具志川商業は、初戦でともに21世紀枠の八戸西に8-3で勝利。持ち前の機動力を発揮するなど、勢いに乗る。一方の福岡大大濠は、大崎に2-1で勝利。エース毛利海大(2年)が大崎打線を4安打1失点、10奪三振と好投した。
◆主なポイント(注目選手など)
・具志川商業は、沖縄大会では背番号5をつけていた最速144キロ右腕の新川俊介(2年)の成長に期待がかかる。また、脳性麻痺から車椅子でマネージャーを務める山城来(2年)が対戦相手の分析担当を務める。
・福大大濠は、高い奪三振力を持つ毛利海大(2年)に加えて、プチトルネード投法の馬場拓海(1年)も控える。攻撃では、川上陸斗(2年)・松尾光氣(2年)・福澤雄太(1年)が本塁打を記録するなど、各人10打点以上を叩き出すチームの得点源だ。
具志川商業のチーム成績・特徴
◆具志川商業(ベンチ入りメンバー)
「具商から歴史を変えよう」…5年前に部員不足となった野球部を再生しようと、建設会社に務める喜舎場正太氏がコーチに就任(その後に監督)し、地元中学生を中心に進学を呼びかけた。2020年秋季沖縄大会では、準決勝で興南を撃破して準優勝。21世紀枠で春夏初の甲子園出場を決めた。主将や内外野の責任者は「役員」に任命され、責任と結果が明確化されている。秋のチーム成績は、打率.300(28位)、平均得点5.3点(29位)、防御率2.91(25位)、平均失点3.5点(27位)を記録。スポーツ6紙の評価は全てC。興南戦は3-2、九州大会初戦の東海大熊本星翔戦は4-2で競り勝つなど、ロースコアの接戦に持ち込み勝機を生み出す。キーマンは、九州大会から背番号1をつけた最速144キロの右腕・新川俊介(2年)だ。エースの成長が上位進出の鍵となる。また、脳性麻痺から車椅子でマネージャーを務める山城来(2年)は、対戦相手の分析担当を務める。セカンドの島袋大地(2年)は、地元品を販売する“2021年の具商デパートの社長”を務める。21世紀枠の最高成績である宜野座のベスト4以上を目指し、今度は具商が歴史を作る。
【回数】初出場(夏の甲子園=0回)
【成績】沖縄大会=準優勝、九州大会=8強
【勝敗】8戦6勝2敗
【評価】A=0、B=0、C=6(スポーツ紙6紙)
【打率】 .300 / 28位 (.332)
【防御率】2.91 / 25位 (2.19)
【失点数】28点 / 25位 (22.3点)
→平均 3.5点 / 27位 (2.4点)
【得点数】42点 / 29位 (67.4点)
→平均 5.3点 / 29位 (7.3点)
【本塁打】1本 / 23位 (3.5本)
→平均 0.1本 / 23位 (0.4本)
【盗塁数】21個 / 10位 (15.9個)
→平均 2.6個 / 7位 (2個)
【失策数】10個 / 25位 (7.2個)
→平均 1.3個 / 30位 (0.8個)
【部員数】33人(4人) (29位)
【生徒数】549人 (25位)
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※→平均=1試合あたりの平均値
※ (カッコ内)=全32出場校の平均値
※部員数( )=マネ数(内訳)
福岡大大濠のチーム成績・特徴
◆福岡大大濠(ベンチ入りメンバー)
九州の奪三振王・エース毛利海大(2年)は、大会屈指のサウスポーだ。秋は8試合49回を投げて、防御率1.47。球速以上に感じさせる伸びのあるストレートが魅力で、投球回数を大きく上回る63奪三振を記録した。また、プチトルネード投法の1年生右腕・馬場拓海も力がある。福岡大会の決勝・九州国際大付戦は3失点で完投、九州大会・宮崎商業戦は8回1死まで無安打ピッチングで、1安打完封。一方の攻撃面では、川上陸斗(2年)・松尾光氣(2年)・福澤雄太(1年)がいずれも本塁打を記録し、各人10打点以上を叩き出した。チーム成績は、打率.335(14位)、平均得点8.3点(8位)、平均本塁打0.5本(10位)、防御率.1.94(14位)、平均失点2.3点(16位)を記録し、投打に総合力が高い。スポーツ6紙の評価は全てB。秋はレギュラー9人のうち1年生が5人を占めた。さらに成長した姿を聖地で発揮し、上位進出を狙う。
【回数】4年ぶり5回目(夏の甲子園=3回)
【成績】福岡大会=優勝、九州大会=準優勝
【勝敗】11戦10勝1敗
【評価】A=0、B=6、C=0(スポーツ紙6紙)
【打率】 .335 / 14位 (.332)
【防御率】1.94 / 14位 (2.19)
【失点数】25点 / 21位 (22.3点)
→平均 2.3点 / 16位 (2.4点)
【得点数】91点 / 4位 (67.4点)
→平均 8.3点 / 8位 (7.3点)
【本塁打】5本 / 7位 (3.5本)
→平均 0.5本 / 10位 (0.4本)
【盗塁数】15個 / 18位 (15.9個)
→平均 1.4個 / 22位 (2個)
【失策数】10個 / 25位 (7.2個)
→平均 0.9個 / 23位 (0.8個)
【部員数】43人(0人) (19位)
【生徒数】1860人 (3位)
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※→平均=1試合あたりの平均値
※ (カッコ内)=全32出場校の平均値
※部員数( )=マネ数(内訳)