智辯学園 vs 大阪桐蔭 センバツ2021
センバツ2021 智辯学園 vs 大阪桐蔭の試合の見どころ・結果を特集する。
◆3月23日(火) 1回戦 [第4日目]
11:40 大阪桐蔭 6-8 智辯学園 [見所]
大阪桐蔭|000|002|130|=6
智辯学園|400|003|10x|=8
✍️試合結果コメント
・智辯学園が終盤に追い上げをみせる大阪桐蔭を振り切り、8-6で勝利。優勝候補同士の激戦を制した。左腕エースの西村王雅(2年)は、8回を投げ被安打9・四球4・失点6と力投。最終回は、右のエース小畠一心(2年)が、ピンチを背負うも試合を締めた。攻撃は、初回に満塁チャンスから6番・植垣洸(2年)が走者一層となるタイムリー2塁打を放つなどし、4点を先制。その後も、制球に苦しむ相手投手陣を攻め、チャンスを確実にものにした。
・一方の大阪桐蔭は、相手を上回る10安打を放つも6点止まり。エース松浦慶斗(2年)、関戸康介(2年)、竹中勇登(2年)、川井泰志(1年)、別所孝亮(1年)の5投手が登板。合計9死四球を与え、試合の流れを相手に譲った。
試合のみどころ
”優勝候補筆頭”のチーム同士が、初戦で激突する。秋季近畿大会では、智辯学園が7-3で大阪桐蔭を下して優勝を果たした。ともに全国屈指の好投手と好打者を複数揃え、秋の公式戦成績(打率・防御率など)も出場校の中でトップクラスを誇る。
智辯学園は、下級生時代から甲子園でのマウンド経験が豊富な左腕・西村王雅(2年)と右腕・小畠一心(2年)のダブルエースが軸だ。西村は甲子園交流試合で中京大中京・高橋(ドラゴンズ1位)と互角に投げ合うなど、大舞台ではその力を十二分に発揮する。攻撃面では、高校通算32本塁打を誇る前川右京(2年)と4番・山下陽輔主将(2年)は、大阪桐蔭戦でともに本塁打を放つなど、勝負強さがある。
大阪桐蔭は、最速150キロの左腕・松浦慶斗(2年)と最速154キロの右腕・関戸康介(2年)のドラフト上位候補に加えて、竹中勇登(2年)や川井泰志(1年)など控え投手の層も厚い。U15日本代表キャプテンを務めた池田陵真主将(2年)に加えて、天理戦で勝ち越し3ランを放った宮下隼輔(2年)、京都国際戦で逆転満塁弾を放った花田旭(2年)など、一発の力がある強打者が揃う。
ともに手の内を知り尽くしたチーム同士の対戦であり、加えて、抽選会が開幕1ヶ月前に実施され、相手チームの研究と対策時間が十分に確保できる。しかし、互いに試合の流れを一気に変えるような集中打と一発の力を持ち、最後の最後まで勝敗の行方はわからなそうだ。
2020年はセンバツ、夏の甲子園がともに中止。2年ぶりに「日本一」を決める甲子園で、優勝候補同士の対決には大きな注目が集まる。
智辯学園のチーム成績・特徴
◆智辯学園(ベンチ入りメンバー)
激戦区・近畿大会チャンピオン。秋は、打率.344(12位)、平均得点6.7点(19位)、合計本塁打5本(7位)、防御率3.21(27位)、平均失点3.2点(27位)を記録。甲子園交流試合・中京大中京戦で魂の熱投を見せた左腕・西村王雅(2年)と右腕・小畠一心(2年)のダブルエースは、大会注目の二枚看板だ。また、近畿大会では4試合中3試合で2桁安打を記録した攻撃陣にも役者が揃う。全国屈指の強打者・前川右京(2年)は、高校通算本塁打数は32本を誇り、秋は天理・達孝太、大阪桐蔭・関戸康介からも本塁打を放った。また、キャプテンで4番の山下陽輔(2年)は、打率.536を記録し、大阪桐蔭戦ではソロ本塁打を記録するなど結果でもチームを引っ張る。さらに、チームトップの11打点を叩き出した6番・三垣飛馬は、龍谷大平安戦では勝ち越し打、市立和歌山戦と大阪桐蔭戦ではともに先制打を放ち、攻撃の勢いを作るキーマンだ。スポーツ6紙は全てA評価。下級生時代から活躍を魅せてきた選手たちのラストイヤー、センバツで優勝を目指す。
【回数】2年連続14回目(夏の甲子園=19回)
【成績】奈良大会=準優勝、近畿大会=優勝
【勝敗】9戦8勝1敗
【評価】A=6、B=0、C=0(スポーツ紙6紙)
【打率】 .344 / 12位 (.332)
【防御率】3.21 / 27位 (2.19)
【失点数】29点 / 27位 (22.3点)
→平均 3.2点 / 26位 (2.4点)
【得点数】60点 / 19位 (67.4点)
→平均 6.7点 / 19位 (7.3点)
【本塁打】5本 / 7位 (3.5本)
→平均 0.6本 / 8位 (0.4本)
【盗塁数】14個 / 20位 (15.9個)
→平均 1.6個 / 17位 (2個)
【失策数】8個 / 20位 (7.2個)
→平均 0.9個 / 23位 (0.8個)
【部員数】36人(0人) (26位)
【生徒数】472人 (27位)
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※→平均=1試合あたりの平均値
※ (カッコ内)=全32出場校の平均値
※部員数( )=マネ数(内訳)
大阪桐蔭のチーム成績・特徴
◆大阪桐蔭(ベンチ入りメンバー)
優勝候補筆頭格。全国でも頭ひとつ抜けた戦力が揃い、秋成績もトップクラスの総合力を誇る。打率.375(4位)、平均得点10.5点(2位)、防御率2.39(22位)、平均失点2.1点(13位)、総本塁打数11本(2位)、平均本塁打数1本(2位)、平均盗塁数3.2個(4位)、平均失策数0.5個(6位)を記録。スポーツ6紙の評価はオールA。U15でも主将を務めた池田陵真主将(2年)がタレント集団を率いる。筋肉でパンパンの体格から強烈な打球を放ち、秋は打率.515、19打点(いずれもチームトップ)、3本の本塁打を記録。投手陣は、最速150キロを誇る世代No.1 サウスポー松浦慶斗(2年)に注目。勝負どころの試合(局面)でマウンドを任され、西谷監督も絶大な信頼を寄せる。また、最速154キロの伸び上がるようなストレートを持つ関戸康介(2年)にも熱視線が送られる。このほか、宮下隼輔(2年)は、天理戦で勝ち越しの3ラン本塁打を放つなど、チーム1位の4本塁打を記録。花田旭(2年)は京都国際戦で逆転満塁本塁打を放つなど、誰もが一発の力を持つ。さらに、竹中勇登(2年)や川井泰志(1年)など、上位進出には欠かせない控え投手陣も充実する。
【回数】2年連続12回目(夏の甲子園=10回)
【成績】大阪大会=優勝、近畿大会=準優勝
【勝敗】11戦10勝1敗
【評価】A=6、B=0、C=0(スポーツ紙6紙)
【打率】 .375 / 4位 (.332)
【防御率】2.39 / 22位 (2.19)
【失点数】23点 / 17位 (22.3点)
→平均 2.1点 / 13位 (2.4点)
【得点数】115点 / 1位 (67.4点)
→平均 10.5点 / 2位 (7.3点)
【本塁打】11本 / 2位 (3.5本)
→平均 1本 / 2位 (0.4本)
【盗塁数】35個 / 3位 (15.9個)
→平均 3.2個 / 4位 (2個)
【失策数】6個 / 11位 (7.2個)
→平均 0.5個 / 6位 (0.8個)
【部員数】40人(0人) (22位)
【生徒数】1877人 (2位)
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※→平均=1試合あたりの平均値
※ (カッコ内)=全32出場校の平均値
※部員数( )=マネ数(内訳)