《智辯学園》野球部メンバー⚡️夏の甲子園2021年

智辯学園 夏の甲子園2021年

智辯学園 野球部メンバー 夏の甲子園2021年

==背番号・名前・学年・投打・出身中学==
01 西村王雅  3年  左左  東宇治(京都)
02 植垣洸   3年  右左  五條西(奈良)
03 三垣飛馬  3年  左左  高松(岡山)
04 竹村日向  3年  右右  櫨谷(兵庫)
05 山下陽輔  3年  右右  伏見(奈良) ◎
06 岡島光星  3年  右左  枚岡(大阪)
07 前川右京  3年  左左  一身田(三重)
08 森田空   3年  右右  亀井(大阪)
09 谷口綜大  3年  左左  高月(滋賀)
10 小畠一心  3年  右右  堺・長尾(大阪)
11 藤本竣介  2年  左左  櫨谷(兵庫)
12 垪和拓海  3年  右右  福田(兵庫)
13 高岡聡太  3年  右右  男山三(京都)
14 足立風馬  3年  右左  青垣(兵庫)
15 三好将太  3年  右右  田原(大阪)
16 安藤壮央  3年  右右  苦楽園(兵庫)
17 中陳六斗  2年  右右  大三輪(奈良)
18 田辺涼介  2年  右右  西和(和歌山)
※野球部員数:55人、◎:主将



[チーム紹介] 夏の甲子園2021年

◆夏の甲子園=2大会連続20回目|奈良県大会の結果

◆地方大会成績:スポーツ紙評価:A=4、B=0、C=0。打率:.407(6位)、平均得点:9.4点(9位)、本塁打:1本(32位)、盗塁数:16個(11位)、平均犠打数:1(46位)、平均失点:1.6点(24位)、平均失策数:1.2(43位) ※カッコ内(出場校順位)


◆現チームの”甲子園経験値”は、出場49代表校の中でもNo.1だ。下級生時代から沸かせた選手たちの最後の夏、20回目の夏の舞台で”初”の全国制覇を目指す。 (2016年のセンバツで優勝)


◆小柄な左腕エース西村王雅(3年)と、元U15日本代表で最速140キロ台右腕の小畠一心(3年)のダブルエースは、全国区で名の知れた二枚看板だ。ここに左腕の背番号11 藤本竣介(2年)、右腕の背番号18 田辺涼介(2年)の2年生2人が加わり、投手層に厚みが出た。


◆強力打線は健在で、チーム打率は.407(6位)、5試合28回で”55安打47得点”を記録。低い打球を意識し、次をねらう走塁で相手チームを圧倒する。今夏のチーム本塁打は”山下主将の1本のみ”と少ない。「”打つ”というより”つなぐ”です」と山下主将は語るように、繋ぐバッティングを徹底する。


◆攻撃陣は、打率.643の1番 前川右京(3年)を先頭に、2番谷口綜大(3年)が打率.625((出場選手中10位)、3番岡島光星(3年)が打率.467と続く。ここに、打率.313・チームトップ打点8と勝負強さが光る4番山下陽輔主将(3年)が登場。さらに、5番植垣洸(3年)が打率.313で”盗塁は6つ”、6番三垣飛馬(3年)が打率.357、8番・森田空(3年)が打率.400と、上位から下位まで繋がる打線は大会屈指だ。


◆ドラフト候補・前川右京(3年)は、主に”1番打者”として起用され、打率.643(出場選手中6位)・打点4・盗塁3と活躍。低い打球を意識し、走塁面でも”繋ぐ”チームプレーで流れを作る。


◆前川は、高校通算35本塁打のスラッガーで、小坂監督が「巨人の岡本のようになってほしい。可能性は十分ある」と期待をかける長距離砲でもある。津田学園で4番を務めた2歳上の兄・夏輝さんから今年5月の誕生日に贈られた打撃手袋には、右手に「夢」左手に「かなえる」の言葉が刻まれているという。



[戦歴] 夏の甲子園2021年

◆8/29(日) 智辯和歌山(和歌山) 9-2 智辯学園(奈良) ※決勝 
智辯和歌山|400|001|121|=9
智辯学園|020|000|000|=2

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⭐️試合結果⭐️智辯和歌山が8-2で勝利し、2000年以来21年ぶり3回目の優勝。全国3603チームの頂点に立った。宿敵・市立和歌山の小園-松川バッテリーに鍛えられた打線が、智辯学園が誇るWエースから合計16安打を放ち9得点を奪った。チームは初回に、リードオフマンの宮坂主将が初球からセンターオーバーの2塁打を放ち、一気に流れを引き寄せた。得点は、1回表に4番徳丸の犠飛で1点、6番渡部の2塁打で1点、7番高嶋の安打で2点と一挙4得点。その後、6回表には宮坂主将の安打で1点(5点目)、7回表には7番高嶋の2塁打で1点(6点目)、8回表には4番徳丸の2塁打で2点(8点目)、9回表には6番渡部のソロ本塁打で9点目を奪った。投げては、先発の背番号18 伊藤大稀が4回裏途中までを被安打4・四球2・奪三振0・失点2と好投。4回裏途中からエース中西聖輝が6回を被安打5・四球1・奪三振8・無失点と好投し、試合をしめた。この試合では、リードオフマンの宮坂主将に加えて、2番大仲が4打数4安打、不調に苦しんだ4番徳丸が3打点、6番高嶋が3打点と活躍が光った。2年生の捕手渡部は好リードに加えて、9回にはソロ本塁打を放つなど将来性を感じさせた。一方の智辯学園は、再三 先頭打者が出塁し、計9安打を放つも”打線のつながり”を出せなかった。得点は、2回裏に6番植垣の安打で1点、8番谷口のあわやランニングツーランで1点(本塁アウト)の合計2点にとどまった。先発のエース西村王雅は5回を被安打8・四球1・奪三振5・失点4。後半は小畠一心が4回を被安打8・四球1・奪三振3・失点5と力投。6回表には内野陣のミスが2つ続き失点を許すなど、最後まで流れを引き寄せられなかった。1年生から甲子園を沸かせてきた左右のWエース西村王雅・小畠一心、スラッガー前川右京は、高校3年最後の夏は甲子園の決勝まで勝ち進むなど、この世代の中心選手としてファンを魅了し続けた。またチームを引っ張ってきた山下主将は勝負強い打撃で、最後は誰よりも号泣していた植垣捕手は初戦で顎を骨折するもWエースを好リードし続けるなど、今大会ではいずれの選手も活躍が光った。3年間、高校野球を沸かせてきたナインの皆さん、お疲れ様でした。2021年夏の高校野球、ありがとう。(完)


⭐️智辯対決の歴史⭐️両チームが夏の甲子園で対戦するのは19年ぶり2回目。2002年夏の3回戦では、智辯和歌山が7-3で勝利。夏の決勝戦で兄弟校や同じ大学付属校が対戦するのは史上初。なお、2校の現3年生の野球部員は昨秋に一緒に3泊4日で修学旅行に行っている。


◆8/28(土) 智辯学園(奈良) 3-1 京都国際(京都) ※準決勝 
智辯学園|000|300|000|=3
京都国際|000|010|000|=1

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⭐️試合結果⭐️智辯学園が3-1で勝利し、初の決勝進出。小坂監督がキャプテンだった1995年以来、26年ぶりに進出した”夏4強”の壁を超えた。背番号10 小畠一心がまさに右のエースとしての活躍を見せた。投げては、9回を被安打3・四球2・奪三振5・失点(118球)で完投。打っては、4回表にスクイズを相手バッテリーに外され悪いの流れの中で、2死1・2塁の場面から3ラン本塁打を放った。攻撃陣は、相手の平野・森下の2投手から1イニング1本以上の安打を放てなかったが、小畠の一発で試合を決めた。一方の京都国際は、背番号9の2年生 平野順大が先発して4回を被安打3・四死球4・奪三振0・素点3(64球)と好投。センバツでは背番号1を背負うも、その後は腰の不調に悩まされたが、今大会2試合で登板し十分に持ち味を発揮した。2年生エース森下瑠大は、5回表からマウンドに上がり、被安打2・四球5・奪三振6で無失点(87球)の好投。下半身に疲れのある中で、この試合を含めて今大会は合計427球を熱投し、抜群の制球力をいかして奪三振の山を築いた。今チームは2年生が主体のチームだが、3年生の背番号15 山口吟太主将は、様々な困難を乗り越えて、チームをまとめあげた。ベンチ・3塁コーチから盛んに声を掛ける姿も印象に残る。また、3年生の捕手 中川勇斗は今大会2本塁打を放つなど勝負強い打撃に加えて、後輩の2年生Wエースを見事に配球・声かけを通じてリードした。京都国際は、春夏連続の甲子園出場。センバツでは東海大菅生に9回裏に逆転サヨナラ負けしてスタートした夏。再びやってきた聖地では、初出場でベスト4。前橋育英に1-0、二松学舎に延長10回の末に6-4、敦賀気比に3x-2(9回サヨナラ)と、見事な戦いぶりをみせてくれた。エース森下は夏前の捻挫を抱えての投球、2年生の平野は最後のバッターになった。先輩とともに成し遂げた”ベスト4超え”を来春、来夏に期待したい。


◆8/26(木) 明徳義塾(高知) 2-3x 智辯学園(奈良) ※準々決勝
明徳義塾|000|100|001|=2
智辯学園|000|100|002|=3x

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⭐️試合結果⭐️智辯学園が3x-2(9回サヨナラ)で勝利。1点を追う土壇場の9回裏、先頭の1番垪和がヒットで出塁すると、続く2番森田は犠打ではなく安打で出塁。さらに3番前川右京が死球を受けて無死満塁とし、4番山下主将が押出死球で2-2の同点。なお無死満塁から、5番岡島が前身守備のセカンドの頭を越えるサヨナラ打を放って大接戦を制した。先発したエース西村は、9回表にこの回先頭の代木にソロ本塁打を浴びて降板するも、被安打4・四死球4・奪三振5・失点2(109球)と好投した。その後は右のエース小畠がマウンドに上がり、1死満塁のピンチを背負うもWプレーにとり得点を許さなかった。攻撃では、先制された直後の4回裏に1死1・2塁から、4番山下主将が同点タイムリーを記録。守備では、7回表に2死2・3塁の場面で、1番米崎主将が放ったレフトフェンス直撃寸前の打球をレフト前川が執念の捕球をみせた。一方の明徳義塾は、先発の2年生左腕 吉村優聖歩(ゆうせふ)が9回を1人で投げ抜き、被安打5・四死球4・奪三振4と好投。8回終了まで智辯打線を2安打に抑えるも、9回裏に制球を乱して最後はサヨナラ打を浴びた。攻撃は、”小技・大技”が光った。4回表、死球で1死満塁のチャンスを作ると、西村投手の動揺を突き、7番井上が初級スクイズを決めて1点を先制。9回表には、先頭のエース代木がソロ本塁打(2試合連続弾)を放った。明徳義塾は、高知大会決勝戦で森木大智を擁する高知高校を制して春夏連続の甲子園出場。今大会も伝統の堅守に加えて、見極め&犠打&機動力を生かした攻撃が光った。大黒柱のエース代木は、最後はマウンドにいなかった。試合後は号泣、整列し挨拶を終えると智辯学園のナインに言葉をかけた。その後は涙を流しながら、2年生吉村の肩を抱き言葉をかけ続けていた。一瞬も目が離せぬ大接戦、両チームのプレーやその姿に、全国の高校野球ファンから万雷の拍手が送られた。


◆8/25(水) 智辯学園(奈良) 7-1 日本航空(山梨) ※3回戦
智辯学園|000|002|104|=7
日本航空|100|000|000|=1

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⭐️試合結果⭐️智辯学園が7-1で勝利。5回終了まで2安打に抑えられた智辯学園は6回表、1番垪和が2塁打で出塁すると、2番岡島の安打、3番前川の四球で無死満塁のチャンスから、4番山下の併殺で1点、相手失策から1点を奪い、しぶとく2-1と逆転。7回表には1番垪和の安打で1点を追加し、3-1。9回表には、この日3番の前川右京が特大の2ラン本塁打(2試合連続弾、本人通算38号)を放ち、重苦しい空気を変えた。さらに2死満塁から8番植垣の2点安打で計4点。序盤こそ抑えられるも、合計13安打で7得点を挙げた。この夏初スタメンとなった1番垪和拓海(背番号12)の活躍が光った。この日は5打席全てで出塁し(2四球・3打数3安打・1打点)、放った安打はいずれも得点につながった。投げては、右のエース小畠が1回・8回以外はヒットを許さぬ投球で、9回を被安打3・四死球0・奪三振8で完投(96球)。一方の日本航空は、終盤に点差こそ開いたが接戦を演じた。先発のヴァデルナは、6回1/3を投げて被安打6・四死球6・奪三振7(124球)。5回終了まで相手打線を2安打に抑えるなど好投を見せた。その後は、背番号18の藤希が好リリーフし、東谷・小沢・2年生の中島の合計5投手が登板。久次米主将は攻守で活躍が光ったほか、登録18人中16人が出場するなど全員野球を見せた。


◆8/21(土) 横浜(神奈川) 0-5 智辯学園(奈良) ※2回戦
横浜・・|000|000|000|=0
智辯学園|000|302|00x|=5

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⭐️試合結果⭐️智辯学園が5-0で勝利。この日は”1番”に復帰した前川右京が、4回裏に1死満塁の場面でセンターフェンス直撃の安打でまず2点、さらに6回裏にはバックスクリーンに2ラン本塁打(通算37号)を放つなど、5打数3安打4打点と活躍。守備では7回裏に、レフトからのレーザービームで本塁タッチアウトとするなど”前川右京劇場”を演じた。チームは先発全員安打の13安打を記録するなど、相手投手陣にプレッシャーをかけ続けた(押出四球でも1点)。投げては、左腕エース西村が8回を7安打・3四球・5奪三振と力投、最終回を任されたエース右腕小畠が3者凡退で締めくくり、左右Wエースで強力打線を持つ横浜高校を完封した。一方の横浜高校は、7安打を放つも無得点(残塁10)。投手陣は、1年生エース杉山が4回を被安打6・四死球5・失点3と粘投し、その後は田高・宮田が継投。8回裏には神奈川大会では背番号1を背負った金井がマウンドに上がった(神奈川大会決勝でも最終回に登板)。今大会は、広島新庄戦で逆転サヨナラ3ランを放った1年生の緒方漣、この日先発の杉山など下級生の活躍も光った。登録選手18人中8人が2年生以下と、新チームの躍進も期待される。


◆8/11(水) 智辯学園(奈良) 10-3 倉敷商業(岡山) ※初戦
智辯学園|000|250|300|=10
倉敷商業|000|000|003|=3

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⭐️試合結果⭐️智辯学園が10-3で勝利。エース西村が8回を投げて、与死四球1・被安打6・無失点と好投。最終回の9回は、自身も下級生時代に経験した甲子園マウンドを後輩の2年藤本に自ら託した。攻撃では、4番山下主将の2塁打で先制点を奪い流れを作ると、”つなぐ打線”で14安打10得点。7番森田は5打数2安打4打点、スクイズを2つ決めるなど活躍。チームは、2点目(森田)・7点目(森田)・10点目(西村)と大量リードの場面でも3つのスクイズを決めるなど手堅さも光った。一方の倉敷商業は、岡山大会でみせた粘りを9回裏に発揮し3得点。内野陣の堅守も目立ち、随所に持ち味を出した。※なお、死球を受けて途中交代・植垣洸捕手は上顎骨にひびが入ったことが試合後に発表された。



[成績] 夏の奈良大会2021年

◆スポーツ紙評価:A=4、B=0、C=0
◆打撃/攻撃力データ=========
・打率   :.407(6位) [平均.351]
・得点   :47点(16位) [平均43.9点]
・平均得点 :9.4点(9位) [平均7.9点]
・本塁打  :1本(32位) [平均3本]
・平均本塁打:0.2本(34位) [平均0.5本]
・盗塁数  :16個(11位) [平均10.9個]
・平均盗塁数:3.2個(6位) [平均2個]
・犠打数  :5(46位) [平均14.1]
・平均犠打数:1(46位) [平均2.5]
◆投手/守備力==============
・失点   :8点(17位) [平均10点]
・平均失点 :1.6点(24位) [平均1.8点]
・失策数  :6(42位) [平均3.6]
・平均失策数:1.2(43位) [平均0.7]
◆参考データ===============
※試合数:5試合
※部員数:55人(40位) [部員数ランキング]
※[平均]:出場49チーム平均


【甲子園出場選手 個人成績ランキング特集】
◆打者部門=========
・植垣洸(3年) :盗塁数6つ:5位(5試合)

・前川右京(3年):打率.643:6位(14打数09安打)
・谷口綜大(3年):打率.625:10位(16打数10安打)



[戦歴] 夏の奈良大会2021年など

(参考)2021年夏の奈良大会の戦歴・結果
・決勝 :智辯学園 04-6 高田商業
・準決勝 :智辯学園 10-3 奈良大附(8)
・準々決勝:智辯学園 10-0 一条(5)
・3回戦 :智辯学園 10-0 香芝(5)
・2回戦 :智辯学園 11-1 西和清陵(5)


(参考)2021年春季奈良大会の戦歴・結果
・決勝 :智辯学園 03-1 天理
・準決勝 :智辯学園 09-2 奈良大附(7)
・準々決勝:智辯学園 11-5 関西中央
・3回戦 :智辯学園 04-0 法隆寺国際
・2回戦 :智辯学園 18-1 合同(5)
・1回戦 :智辯学園 12-1 高取国際(5)


(参考)2021年センバツ大会の戦歴・結果
・準々決勝:智辯学園 4-6 明豊 
・2回戦 :智辯学園 5-2 広島新庄
・1回戦 :智辯学園 8-6 大阪桐蔭 


(参考)2020年秋季奈良大会の戦歴・結果
・決勝 :智辯学園 02-8 天理
・準決勝 :智辯学園 03-1 奈良大附
・準々決勝:智辯学園 10-0 高田(5)
・2回戦 :智辯学園 12-2 平城(5)
・1回戦 :智辯学園 05-3 郡山



[戦歴] 春季近畿大会2021年

智辯学園 2-4x 大阪桐蔭 (延長10回) ※決勝戦
智辯学園|010|001|000|00 =2
大阪桐蔭|010|000|100|20 =4x
投手:智辯学園=小畠一心
投手:大阪桐蔭=川原嗣貴→竹中勇登
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大阪桐蔭が智辯学園に4x-2(延長10回サヨナラ)で勝利し、優勝!延長10回裏、2番藤原夏暉がサヨナラ2ランホームランを放ち、決着。大阪桐蔭は、秋の近畿大会決勝・センバツ初戦で過去2度敗れた智辯学園にリベンジを果たした。大阪桐蔭は、背番号16の2年生右腕 川原嗣貴が先発し、6回を被安打6・四死球1の2失点と好投。7回表からエース竹中勇登が登板し、4回を被安打2・四死球0の無失点に抑える好投を見せた。対する智辯学園も、今大会エースナンバーを背負う小畠一心が延長10回を1人で投げ抜き、被安打11・四死球0・奪三振7・球数110の力投を見せた。両チーム共に失策0、与四死球もわずか1の引き締まった投手戦だった。


京都国際 2-4 智辯学園 ※準決勝
京都国際|020|000|000|=2
智辯学園|000|002|02x|=4
投手:京都国際=平野順大→森下瑠大
投手:智辯学園= 藤本竣介→大坪廉
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智辯学園が4-2で京都国際に勝利し、決勝進出。2年生の背番号15 藤本竣介が、5回を被安打2・四死球3・奪三振1と好投。その後は、2年生の背番号11 大坪廉が、4回を被安打2・四死球1・奪三振2。藤本・大坪の2年生コンビの好リレーが勝利を呼び込んだ。敗れた京都国際は、8回裏に敬遠で満塁策をとるも失策を喫し2点を与え、これが決勝点となった。


智辯学園 15-0 滋賀学園(6回コ) ※初戦
智辯学園|210|336|000|=15
滋賀学園|000|000|000|=0
投手:滋賀学園=阿字悠真→服部弘太郎→西垣玲音
投手:智辯学園=西村王雅→大坪廉
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智辯学園が15-0(6回コールド)で滋賀学園に勝利し、準決勝進出。打順1番を任される前川右京が2ラン本塁打など3打点を叩き出す活躍を見せ、上位から下位までの打者がヒットを量産し16安打15得点。投げては西村王雅が、5回(73球)を投げて被安打2・四死球2・奪三振1と好投した。



[戦歴] センバツ2021年

《センバツ2021年:智辯学園チーム紹介》
秋季奈良大会=準優勝、近畿大会=優勝:県大会の準決勝・奈良大付戦は3-1の接戦を制し、近畿大会の出場権を獲得。決勝・天理戦は、7回裏に大量6失点を喫し、2-8で敗れて準優勝。近畿大会は、初戦・滋賀学園に延長10回の末、9x-8で逆転サヨナラ勝利。準々決勝・龍谷大平安戦は8-3で、準決勝・市立和歌山戦は4-1で勝利。決勝・大阪桐蔭戦は7-3で勝利し、優勝。


◆秋の公式戦は、打率.344(12位)、平均得点6.7点(19位)、合計本塁打5本(7位)、防御率3.21(27位)、平均失点3.2点(27位)を記録。打者は、毎日1200本の素振りに取り組み、近畿大会では4試合中3試合で2桁安打。近畿大会では、左腕・西村王雅(3年)が滋賀学園・龍谷大平安・大阪桐蔭戦を、右腕・小畠一心(3年)が市立和歌山戦をそれぞれ一人で投げ抜き、激戦の近畿大会を制した。スポーツ6紙は全てA評価。投打にタレントが揃い、優勝候補の一角をなす。


◆3月28日(日) 準々決勝  [第9日目]
13:50 明豊 6-4 智辯学園
明豊・・|102|020|010|=6
智辯学園|000|012|010|=4
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明豊が6-4で智辯学園に勝利。初回、明豊は1番・幸修也(2年)の先頭打者ホームランで1点を先制。3回には2番・阿南心雄(2年)と4番の黒木日向(2年)のタイムリーで2点を追加。さらに5回には4番の黒木日向(2年)が2点タイムリーを放ち、5-0と序盤で主導権を握った。一方の智辯学園は、6回裏に押出四球と内野ゴロで2点を奪い、5-3。さらに2死満塁とし長打が出れば一打逆転の場面。ここで、4番・山下陽輔(2年)の放ったレフトオーバーの打球を明豊・阿南心雄(2年)がスーパーキャッチし、得点を許さなかった。明豊は、背番号1・京本眞(2年)、背番号10・太田虎次朗(2年)、背番号11・財原光優(2年)が3回ずつを継投し、粘る相手打線を押さえ込んだ。智辯学園は、背番号1・西村王雅(2年)が先発し5失点。6回からは背番号10・小畠一心(2年)に継投。攻撃は16残塁を記録し、あと一本が出ずに敗れた。


◆3月27日(土) 2回戦  [第8日目]
広島新庄 2-5 智辯学園
広島新庄|010|000|010|=2
智辯学園|003|101|00x|=5

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智辯学園が広島新庄に5-2で逆転勝利し、準々決勝へ進出。右のエース小畠一心(2年)が6安打・2四球・失点2で完投(123球)。甲子園マウンドで自信につなげる好投をみせた。試合は、序盤に1点を先制されるも、3回裏には頼りになる主将・山下陽輔(2年)のタイムリーなどで3点を奪い逆転。一方の広島新庄は、左右のダブルエース花田侑樹(2年)と秋山恭平(2年)が継投。初戦の上田西戦に続き、両投手ともに好投をするも相手投手の前に打線がつながらず攻めきれなかった。


◆3月23日(火) 1回戦 [第4日目]
大阪桐蔭 6-8 智辯学園
大阪桐蔭|000|002|130|=6
智辯学園|400|003|10x|=8

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智辯学園が終盤に追い上げをみせる大阪桐蔭を振り切り、8-6で勝利。優勝候補同士の激戦を制した。左腕エースの西村王雅(2年)は、8回を投げ被安打9・四球4・失点6と力投。最終回は、右のエース小畠一心(2年)が、ピンチを背負うも試合を締めた。攻撃は、初回に満塁チャンスから6番・植垣洸(2年)が走者一層となるタイムリー2塁打を放つなどし、4点を先制。その後も、制球に苦しむ相手投手陣を攻め、チャンスを確実にものにした。一方の大阪桐蔭は、相手を上回る10安打を放つも6点止まり。エース松浦慶斗(2年)、関戸康介(2年)、竹中勇登(2年)、川井泰志(1年)、別所孝亮(1年)の5投手が登板。合計9死四球を与え、試合の流れを相手に譲った。